当院では、基本的に3ヶ月に一度の割合でメインテナンスにお越しいただいています。では、なぜ定期的なメインテナンスが必要なのでしょうか? それは、歯にはとても大切な役割があるから。またお口の健康は、全身の健康にもつながっているもの。定期的なメインテナンスで、お口の中をよい状態に保つことが大切なのです。
どんなにホームケアできる人でも3~6ヵ月経つと汚れの蓄積ができてしまうので、それらを除去することが大切です。
当院には、予防処置を専門に行う歯科衛生士が常駐しています。虫歯や歯周病の発症を防ぐために、悪くなる前からしっかり通院しましょう。
歯には、全身の健康に関わる大切な役割があります。
【食べものを噛む】 食べものをしっかり噛みくだくことで栄養の吸収を助け、同時に胃腸への負担を軽減します。 |
【味覚を補助する】 「歯ごたえ」「歯ざわり」などといった感覚が、味覚をより豊かなものにします。 |
【異物をより分ける】 お口の中に入ってしまった、魚の小骨や砂などを見つけ、体内から出せるようにします。 |
【発音を助ける】 正しい歯並びによって舌の位置が定まり、空気のもれ方も整って正しい発音になります。 |
【表情を豊かにする】 歯が正しくそろうことで、表情が豊かになります。 |
【力を発揮させる】 奥歯を食いしばることで、スポーツの際などに瞬発力を発揮できます。 |
歯を失うと、以下のような様々なリスクがつきまといます。年齢を重ねても歯を健康に維持できるよう、きちんとメインテナンスを受けましょう。
栄養の吸収が悪くなる | 運動能力が下がる |
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歯を失うと、食べものをしっかり噛みくだくことができなくなります。丸飲みする状態になることで栄養が吸収されにくくなり、同時に胃腸への負担も大きくなります。 | 噛み合わせが乱れ、奥歯をしっかり食いしばることができなくなります。そのためスポーツの際に瞬発力が発揮できなくなり、日常生活でも体を動かしにくくなっていきます。 |
老化が早まる | 認知症を進行させる |
歯を失うと、見た目にも老けた印象になってしまいます。見た目が気になって外出しなくなってしまう方もおり、さらに老化を進めてしまいます。 | 歯を失うことで、噛むことが与えていた脳への刺激がなくなります。また、食事という楽しみがままならなくなることで、認知症を進行させてしまうこともあります。 |
当院がメインテナンスの期間を「3ヶ月に一度」と設定しているのは、患者さんのためを想ってのこと。お口の健康は全身につながっているため、健康を乱さないためにこのスパンでの通院をおすすめしているのです。
歯とは、決して増えることがなく、減っていくものだといえます。当院では、その流れをできるかぎり平行線になるようにしていきたいと考えています。また、歯科医院に通院していれば、日頃のブラッシングなどの予防意識も高まるもの。常に自覚を持ち続けるためにも、期間を空けすぎないことが大切なのです。
定期検診は、歯の健康を維持していくためにとても重要なもの。自分の歯で一生過ごせるよう、歯科医院を「予防の場所」と位置づけ、積極的に定期検診に通いましょう。
歯周病は多くの人がかかっているにもかかわらず、なかなか自分では気づけない病気。定期的に歯ぐきの状態などをチェックし、歯周病にかかっていないかを確認します。 |
日頃のブラッシングでは落とせない、歯と歯、歯と歯ぐきの間などにこびりついたプラーク(歯垢)や歯石を、専門的な器材を使って徹底的に取り除く処置。虫歯・歯周病の予防に効果的です。 |
ブラッシングは、毎日正しく続けることが大切。一人ひとりのお口の状態に合った正しいブラッシングを身につけ、毎日のケアに活かしましょう。 |
奥歯にある深い複雑な溝を、あらかじめレジン(歯科用樹脂)で埋め、虫歯を予防する処置。お子さんの六歳臼歯や、生え替わったばかりの永久歯の奥歯に行います。 |
噛み合わせが乱れていると、食べものがしっかり噛みくだけずに胃腸に負担をかけたり、噛む力のバランスが崩れて顎関節症や肩こり、頭痛などを招いてしまったりすることがあります。定期的に噛み合わせの状態をチェックし、必要であれば適切な対応をとっていきます。 |
食事、ブラッシングのタイミングや回数、喫煙などの生活習慣は、お口の健康に大きく関わってきます。生活習慣を伺い、問題があれば適切な指導を行うことでお口の環境改善を促します。 |
感染症である虫歯・歯周病に対し、除菌効果のある薬剤を用いる治療法。専用のマウスピースに薬剤を注入して装着し、細菌に直接作用させることで虫歯・歯周病を予防します。虫歯・歯周病になりやすい方におすすめです。 |